2011年05月

さあて明日どうなるか。80人の造反なく否決されるか。岡田氏は造反者は50人程度としている。どちらにしても造反の50人は民主党を出ざるを得まい。
 
不信任案、自公が1日提出へ=菅首相、鳩山氏に融和呼び掛け
 
 自民、公明両党は31日、菅内閣に対する不信任決議案について、6月1日の党首討論終了後の同日夕に共同提出する方針を固めた。
 
自民党の谷垣禎一総裁は党首討論で、福島第1原発事故などへの政府対応を批判し、菅直人首相に退陣を迫る考えで、間髪を入れずに出すのが望ましいと判断した。
 
一方、首相は党内融和に向け、鳩山由紀夫前首相と首相公邸で会談。民主党執行部は、不信任案への同調の構えをみせる党内の「反菅」勢力の説得に全力を挙げるとともに、6月22日までの今国会会期を大幅延長する方向で検討に入った。

 谷垣総裁は31日、公明党の山口那津男代表と電話会談し、不信任案の1日提出で一致。
 
自民党幹部によると、同日午後3時からの党首討論終了後、谷垣総裁は山口代表との会談に臨み、不信任案の共同提出を確認。両党首は自公両党内の了承手続きを経て、他の野党党首に会談を呼び掛けて賛同を求めた上で、衆院に提出する段取りだ。

 ただ、一連の手続きが深夜にかかる場合は、提出が2日以降にずれ込む可能性がある。同日は午後1時から、衆院本会議で首相のサミット(主要国首脳会議)報告が予定されており、本会議までに不信任案が出れば、これに先立ち採決される。

 一方、首相は鳩山氏との会談で、不信任案に民主党内から同調者が出れば党分裂は不可避として、造反阻止に協力を求めたとみられる。鳩山氏は首相退陣を求める小沢一郎元代表に近いが、不信任案への対応は明確にしていない。 

 民主党執行部が会期の大幅延長の検討に入ったのは、小沢氏に近い議員が中心の「反菅」勢力と一線を画す中間派議員の要望を踏まえてのことだ。安住淳国対委員長は31日の記者会見で
 
「延長も含めていろいろな考え方、選択肢を持って臨みたい」
 
と述べた。また首相に近いベテラン閣僚は、不信任案が否決されれば、大幅な内閣改造が行われるとの見通しを記者団に示した。

 党内の一部のグループは会合を開き、対応を協議。旧民社党系は、震災対応に専念すべきだとして不信任案への反対を確認し、鳩山氏のグループは意見集約を見送った。
 
小沢氏に近い山岡賢次副代表は、採決前の首相退陣を求めた上で、不信任案への賛成を促す文書を党所属議員に配布した。(時事2011/05/31-22:03)
 
鳩山氏が退陣要求、首相は拒否し物別れに
 
 菅首相は31日夜、民主党の鳩山前首相と首相公邸で2時間余り会談した。
 小沢元代表周辺によると、鳩山氏が首相に退陣を求めたのに対し、首相は拒否し、物別れに終わったという。
 
(2011年6月1日03時43分  読売新聞)

6億円強盗:男2人に逮捕状 警視庁立川署
 
毎日新聞 2011年5月31日 19時31分
 
東京都立川市の警備会社「日月警備保障」立川営業所で現金では国内最高額の約6億円が奪われた事件で、警視庁立川署捜査本部は31日、いずれも住所不定の30代と40代の男2人について強盗傷害と建造物侵入容疑で逮捕状を取った。
 
捜査関係者によると、逮捕状が出ている男らは今月12日午前3時5分~同20分ごろ、営業所に侵入し、男性警備員(36)に暴行して約2カ月の重傷を負わせたうえ、金庫室から現金約6億400万円が入った布袋など計約70個を奪った疑いが持たれている。  【山本太一、内橋寿明、小泉大士】
 
6億強奪2容疑者、携帯10台から頻繁に電話
 
 東京都立川市の警備会社「日月(にちげつ)警備保障」立川営業所から約6億400万円が強奪された事件で、警視庁が強盗傷害容疑などで逮捕、指名手配した2人の男は、暴力団関係者を含む複数の別の男と携帯電話で連絡を取り合っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
 
 2人は逃走途中で車を乗り換えていたことも判明。乗り捨てた車は発見されておらず、同庁は、事件にはさらに数人の強盗メンバーが関与した疑いがあるとみて捜査している。
 
 逮捕されたのは、住所、職業不詳・植木秀明(31)、指名手配されたのは、同・渡辺豊(41)の両容疑者。
 
 同庁はこれまでの捜査で、同営業所に押し入った2人の逃走経路の解明が事件解決のカギとみて、周辺の幹線道路や高速道路の出入り口などに設置された防犯カメラの映像を回収し、解析を進めてきた
 
 その結果、同営業所近くの防犯カメラに映った2人組の男と、事件直前の5月11日深夜に八王子市内のコンビニ店で粘着テープを購入した2人の男が、よく似ていることが判明。
 
2人は事件後、途中で車を乗り換えて北関東方面に逃走しており、同庁でさらに2人の潜伏先を割り出し、携帯電話の通話履歴を調べたところ、事件前後の11日深夜から12日未明にかけて、複数の男が利用する約10台の携帯電話から、頻繁に電話があったことが確認された。
 
同庁は31日朝、2人の潜伏先に捜査員を派遣したが、いなくなっており、行方を追っていた。
 
(2011年6月1日09時04分  読売新聞)
 
 
頭抱え、何も話さず=実家アパートで確保-植木容疑者

 東京都立川市の警備会社営業所から現金約6億円が奪われた事件で、植木秀明容疑者(31)は1日未明、日野市の実家アパートにいたところを警視庁の捜査員に確保され、近くの警察署で逮捕された。頭を抱えて、事件については何も話していないという。

 捜査関係者によると、張り込み中の捜査員が同容疑者がアパートに在宅していることを確認。1日午前0時半ごろ、任意同行を求め、近くの警察署で逮捕した。 (時事2011/06/01-05:22)

谷垣さんの言動はどうも迫力に欠ける。大島さんの方が1枚上手の役者である。
 
もうとまれない谷垣総裁 強面副総裁も環境整備に奮闘
 
産経 2011.5.31 22:18
 
衆院への内閣不信任案提出に向け、自民、公明両党が一気に動き出した。優柔不断で知られる自民党の谷垣禎一総裁が週内決着に向けて大きくかじを切ったのはなぜか。
 
その背景を探ると、各派領袖や公明党に外堀を埋められた谷垣氏の悲哀を読み取れる。(佐々木美恵、水内茂幸)
 
 「あなたが首相になって選挙に勝ったことがありますか。信任を得られないあなたが、この危機を乗り越えるのは無理なんだ!」
 
 31日の衆院東日本大震災復興特別委員会。自民党の大島理森副総裁は新劇役者のように大見得を切った。
 
 迫力に押されたのか、菅直人首相は
 
「私の態度が理解されず自分の延命だけを考えていると思われているとすれば私の不徳の致すところだ」
 
と神妙な態度。大島氏は勝ち誇った表情を浮かべ
 
「言い訳はもうよい。あなたには真心も誠意もない」
 
と畳みかけたが、審議遅れのあおりでNHK中継は打ち切られてしまった。
 
 大島氏は不信任案の早期提出にもっとも慎重だったが、谷垣氏が早期提出に向け党内手続きに入ったことを受け「もはや前進あるのみ」と腹を固めたようだ。
 
 谷垣氏は31日の役員会や総務会で一任を取り付けた上で、早期提出に慎重だった参院執行部を再招集し、理解と協力を求めた。
 
 最大の見せ場は1日の党首討論となる。ここで首相失格の烙印を押し、民主党から多くの同調者を生み出すことができるか手腕を問われる。谷垣氏は役員会などで
 
「党首討論は気迫を持って臨みたい。お任せいただきたい」
 
と胸を張った。
 
 強気な言動の裏に「優柔不断」との評価を払拭したいとの思いがにじむが、ハッパをかけたのはまたも公明党だった。
 
山口那津男代表は31日昼に谷垣氏に電話をかけ、不信任案の共同提出に向け不退転の決意を示すよう促したのだ。ここでブレれば友党にも絶縁されかねない。谷垣氏はそんな恐怖心を感じたはずだ。
 
 ただ、党内には
 
「週内決戦は拙速すぎる」
 
(閣僚経験者)との声も強い。5日投開票の青森県知事選を待ち、可決の確証を得て提出すべきだというわけだ。
 
 31日の党代議士会でも、岩屋毅衆院議員が
 
「拙速な提出は反対だ。復興基本法案の始末もついてない」
 
と声を荒らげた。谷垣氏が表情を曇らせると、側近は慌ててこう耳打ちした。
 
 「もう止まれないところまできているんだ。ここでブレーキをかければ戦う前にあなたに傷がつく
 
 不信任案は谷垣氏にとって
 
「行くも地獄、退くも地獄」
 
でもある。否決されれば批判は免れない。可決しても首相に指名される公算はない。とはいえ、これ以上先送りすればサミット前採決を主張してきた各派領袖は黙っていない。
 
菅降ろし」より先に「谷垣降ろし」となる可能性もある。
 
 31日夕、谷垣氏は東京・有楽町で街宣車に立ち、自らを鼓舞するようにこう絶叫した。
 
 「菅さんは独裁者だ。この首相に勝負を挑むのは野党の責任だ。私どもは責任を必ず果たす!」
 

2次補正先送りする真相は? 財源難で政府機能停止の恐れ
 
ZakZak 2011.05.31
 
菅直人首相がサミットから帰国した今週以降、政局は荒れる。自民党は内閣不信任案を提出する構えだ。おそらく野党が優勢な参議院でも問責決議があるだろう
 
 そのとき、鍵を握るのが西岡武夫議長だ。同氏は強烈な菅首相批判を繰り返しており、即刻退陣すべきとの意見だ。わざわざ議長公邸で超党派の議員を集めて勉強会を行うなど菅降ろしの立場は明確だ。
 
参議院での問責になれば、参議院開始のベルを押さないという「最強硬手段」で菅政権を揺さぶる可能性もある。
 
 そうなると、2011年度予算の財源を確保するための特例公債法案は完全にアウトだ。今年度発行する特例公債(赤字公債)は38兆円。この収入がなければ11年度予算の執行はできない。これはある意味で、菅政権に不信任を突きつけたのと同じだ。
 
 ただ実際には、年度内の資金繰りさえつけば、その間は何とかしのげる。資金繰りは政府短期証券の発行や一般会計から特別会計への繰入を遅らせることなどで行われる。
 
 政府短期証券の発行枠は20兆円。一般会計から特別会計の繰入では、国債整理基金への定率繰入といわれる10兆円が大きいが、これは国債整理基金に余りガネがあるので、繰入を停止しても大丈夫だ。これらだけで赤字公債38兆円のファイナンスのうち30兆円はなんとかなる。
 
 このほかには、独立行政法人への補助金などについて、そこにある埋蔵金を食いつぶしたり、債券を発行できる機関であれば債券発行も可能だ。
 
 こうした国庫内取引をやりくりすれば、当面はしのげる。政府与党は当初、「地方自治体へ渡す必要があるので6月には財源が枯渇する」と言っていたが、今では「11月初めくらいまで」と言い方を変えている。
 
財政当局はかなりのバッファーをもって話しているのだろう。実際には年内くらいはなんとかなる可能性がある。
 
 となると、この特例公債法案自体は政局の材料にならないものの、復興財源を盛り込む2次補正予算の取り扱いをどうするかという話が焦点となってくる。
 
 2次補正予算は一刻も早く被災者から望まれているのだが、菅政権としては2次補正に財源をとられると、本当に政府機能ストップになって政権がつぶれてしまうのだ。
 
 そこで、菅政権は自らの延命のために今国会は基本的に延長せず、2次補正予算や特例公債法は夏以降の臨時国会でというわけだ。
 
それは11月初めまでは何とかしのげるという政府の発言から逆算すればわかる。
 
こうした微妙な駆け引きがあるので、諸情報がリークされ、そのたびに長期金利は多少乱高下するかもしれない。
 
(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

菅“逆上解散”死屍累々…鳩山ら大物、小沢ガールズも続々
 
ZakZak 2011.05.31
 
菅直人内閣に対する不信任決議案提出が近づいている。官邸や民主党執行部は、党内からの大量造反を防ぐため、
 
「造反なら党除籍」
「不信任案可決なら解散総選挙」
 
などと恫喝しているが、小沢一郎元代表を中心とする「反菅」勢力の動きも不気味だ。こうした中、菅首相が“逆上解散”に打って出た場合、民主党大物・著名議員が大量落選する可能性が指摘される。政治評論家の小林吉弥氏が情勢調査したところ、なんと菅首相や鳩山由紀夫前首相までが崖っぷちに立たされていた。
 
 「一昨年の政権交代総選挙に比べると、情勢は一変している。民主党議員は軒並み苦戦だが、特に、強い逆風にさらされるのは『新人議員』と『高齢議員』だろう」
 
と小林氏は語る。
 
 落選危機にある主な大物・著名議員は下表の通り。△は「当落線上」、▲は「劣勢」だが、ここには驚くべき名前が並んでいる。
 
 まず、何より衝撃なのは菅首相が当落線上にあるということだ。1980年に社会民主連合で初当選して以来、当選10回を誇るが、安泰ではない。東日本大震災や福島第1原発事故に迅速に対応できず、「イラ菅」で閣僚や官僚を怒鳴り散らかし、国民や国際社会に原発情報を隠蔽していた影響が大きい。
 
 小林氏は
 
「ボロボロになって解散すれば、史上初、現職首相が落選することもあり得る。地元有権者らは首相になるまでは期待していたが、現状を見て、『情けない』『この程度か…』とあきれ果てているのではないか。手のひらを返す可能性はある」
 
と語る。
 
 地元選挙区では、元武蔵野市長で前自民党衆院議員の土屋正忠氏が国政復帰を目指して、熱心な活動を続けている。
 
 現職閣僚や党幹部も危ない。
 
 菅首相にブチ切れられたという海江田万里経産相をはじめ、中野寛成国家公安委員長、渡部恒三最高顧問、安住淳国対委員長も当落線上だ。
 
 「海江田氏には不確定要素がある。与謝野馨経済財政相が相手なら優位だが、東京1区に前宮崎県知事の東国原英夫氏が出馬する可能性がある。東国原氏が出てくれば、海江田氏は惨敗しかねない。中野氏と渡部氏は高齢がネックとなる。国会対策を仕切る安住氏はすべてがトンチンカン。態度が大きく、信頼関係を築くべき自民党の評判も悪い」
 
(小林氏)
 
 内閣不信任案への賛成をチラつかせる「反菅」勢力の面々も厳しい。
 
 前任の鳩山由紀夫前首相は劣勢。普天間問題で日米同盟を危うくさせたうえ、
 
「首相たるもの、辞めた後は影響を及ぼしてはいけないので、次の選挙には出ない」
 
と公言しながら、あっさり撤回。小林氏は
 
「有権者の中にも、衆院在職25周年で区切りの意識があると聞く。後援会の引き締めに躍起らしいが、危機感が強い証拠だ」
 
という。
 
 菅首相の宿敵・小沢氏を支持する議員も落選の危機にさらされている。
 
山岡賢次前国対委員長と太田和美氏、青木愛氏は劣勢。松木謙公前農水政務官と福田衣里子氏は当落線上だ。小沢氏が抱える「政治とカネ」の問題が影響しているようだ。
 
 「小沢氏側近や小沢ガールズは『民主党』と『小沢一郎』というダブルの逆風を受けている。山岡氏には勢いがなく、『菅降ろし』でも先走りすぎた。太田氏と松木氏は、対立する自民党側に活気がある。青木氏はスキャンダルの影響が大で小沢氏がテコ入れするか疑問。福田氏は永田町で目立っていない。自民党がいい候補を立てればピンチだ」(小林氏)
 
 このほか、菅首相の盟友で、事務所費問題が指摘された荒井聰前国家戦略相と、震災直後にフィリピンでのゴルフ三昧が批判された生方幸夫衆院議員も当落線上。
 
元検事で、小沢ガールズから「菅支持」に変わった山尾志桜里氏と、仙谷由人官房副長官に近い高井美穂氏は劣勢だ。
 
 今回は大物・著名議員に限ったが、現時点で解散総選挙となれば、その他の民主党議員も野垂れ死にしかねない。
 
不信任案に賛成した議員が「除籍(除名)」処分を受ければ、民主党以外で総選挙を戦うことになり、状況はさらに混沌としそうだ。
 
 そんな状況下で、小沢氏をはじめとする党内の「反菅」勢力は、身を捨てて不信任案賛成に回る覚悟があるのか。
 
不信任案が可決した場合、菅首相は惨敗濃厚の解散総選挙をあくまで仕掛けるのか-。民主党内では、自らの生き残りをかけたギリギリのせめぎ合いが続いている。
 
【落選危機にある主な民主党大物・著名議員】
 
荒井聰前国家戦略相(65)   北海道3区 △
鳩山由紀夫前首相(64)    北海道9区 ▲
松木謙公前農水政務官(52)  北海道12区 △
安住淳国対委員長(49)    宮城5区  △
太田和美衆院議員(31)    福島2区  ▲
渡部恒三最高顧問(79)    福島4区  △
山岡賢次前国対委員長(68)  栃木4区  ▲
生方幸夫衆院議員(63)    千葉6区  △
海江田万里経産相(62)    東京1区  △
青木愛衆院議員(45)     東京12区  ▲
菅直人首相(64)       東京18区  △
山尾志桜里衆院議員(36)   愛知7区  ▲
中野寛成国家公安委員長(70) 大阪8区  △
高井美穂衆院議員(39)    徳島2区  ▲
福田衣里子衆院議員(30)   長崎2区  △
《△=当落線上 ▲=劣勢》

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