世界の主要中央銀行6行、ドル資金協調供給拡大
読売 11月30日(水)22時53分配信
日本銀行と米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、英イングランド銀行、スイス国民銀行、カナダ銀行の主要中央銀行6行は30日、協調してドル資金の供給を拡大すると発表した。
日銀はドル資金供給の金利を、これまでより0・5%引き下げ、民間金融機関がドル資金を調達しやすくする。
欧州の財政・金融危機で欧州の金融機関がドル資金を調達できない異常事態が続いているためだ。
日銀は、30日夜に臨時の金融政策決定会合を開き、こうした措置を決めた。新たな金利は12月5日以降に適用される。FRBからドル資金を融通してもらう取り決めも2013年2月まで延長することが決まった。
欧州の財政・金融危機の影響で、世界的に手持ちのドルを厚くする金融機関が多くなり、銀行間で資金のやりとりをする金融市場ではドル資金の出し手が少なくなり、ドルの調達に苦しむ銀行が欧米を中心に多くなっていた。
こうした 資金の目詰まりを防ぐため、各中銀が協調してドル資金供給を強化することになった。
また、6行のいずれの通貨でも融通しあえる取り決めを締結することで合意した。
現状では、ドル以外の通貨の供給拡大は必要ないが、これで日銀はユーロやポンドなどほかの通貨の融通も受けられるようになる。
最終更新:11月30日(水)23時5分