2014年06月

果たして7月に梅雨前線が上昇するか?
 
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上空5000mの気流の蛇行が著しい。
 
tropic.ssec.wisc.edu/real-time
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空梅雨に渇く京都・滋賀 6月降水最少更新も
 
2014年06月27日 15時00分 京都新聞
 
干上がった部分が目立つ鴨川(27日午前10時35分、京都市上京区・賀茂大橋上流)
 
 梅雨に入っても京滋ではまとまった雨が降らず、京都市や彦根市などの6月の月間降水量が、観測を開始して以来、最も少なくなる可能性が高まっている。
 
26日午後は京都市内などで一時的に降雨があったが、桂川などでは川の水量が減り、アユ漁に影響が出ている地域もある。
 
 京都地方気象台によると、京都市中京区の1~27日午前10時までの総降水量は42・5ミリで、月間平均214ミリの約20%にとどまる。
 
観測史上最少は1929年の71・6ミリで、記録を更新しそうだ。
 
 京滋各地も少雨となっており、今月の総降水量は、
 
南丹市園部町で41・5ミリ、
京田辺市で64・5ミリ、
福知山市で78・5ミリ、
大津市で24ミリ、
彦根市で32ミリ
 
と、いずれも6月の月間降水量の最少記録に届いていない。舞鶴市や宮津市でも平年値を大きく下回っている。
 
 30日までの京滋の天気予報は、29日に一時雨が降るが、まとまった雨量になる可能性は低いという。
 
 なぜ、今月は京滋で雨が少ないのか。京都地方気象台は
 
「4日に梅雨入りしたものの、偏西風が平年より南に寄り、梅雨前線が太平洋上から北上していない」
 
とする。一方で、急な強い雨や落雷、ひょうなどのおそれは例年より高いといい、注意を呼びかけている。
 
 アユの産地で知られる京都市右京区京北の上桂川漁協は
 
「川の水量がずっと少ないままで餌が限られ、アユが小ぶりで数も少ない」
 
と気をもんでいる。
 
 7月以降について京都地方気象台は
 
「梅雨前線が北上し、平年並みか、平年より多い雨が降るだろう。梅雨明けが遅れる可能性もある」
 
と予想している。
  

 
 
アベノミクス変じてカブノミクス 消費増税延期が本筋
 
2014.06.27   ZakZak      田村秀男氏

安倍晋三内閣の新成長戦略の最大の狙いは株価の底上げ である。
 
アベノミクスは「カブ(株)ノミクス」なのか。
 
 なぜ株価は上がらなければならないのか。
 
最大の理由は、アベノミクス第1の矢、「異次元金融緩和」にある。
 
日銀は年間65兆円以上の資金を発行してインフレ率2%達成を目指している。
 
それまでマイナスだった消費者物価上昇率は2013年6月にプラスに転じた。消費税率が8%に上がった4月には3・4%にジャンプした。
 
 この3月末、家計、企業合わせた現預金は1000兆円近い。
 
大手都銀の1年定期預金金利は大口でも年0・025%である。預金金利からインフレ分を差し引いた実質金利でみると、昨年末にマイナス1・5%だったのが4月にはマイナス3・83%に一挙に拡大した。
 
眠っている1000兆円ものカネが年間で38兆円以上も目減りする(うち家計は約30兆円)。
 
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13年度の実質国内総生産(GDP)は前年度に比べて11・7兆円増えただけだから、まるで割が合わない。
 
 日銀の実質マイナス金利政策はそれを見越している。
 
合理的な家計は手元資金を取り崩す。一部は消費に回すが、多くは預金以外の金融資産、特に株式や株式を組み込んだ投資信託で運用するはず。
 
企業のほうは設備投資や新事業への投資に回すか、あるいは株式関連に投資するはずだ。
 
そう、マイナス金利というのは使われない民間の巨額のカネを動かし、消費や設備投資を刺激し、株価を引き上げる方向に作用する。経済理論からすれば確かにそうだろう。
 
 現実はどうか、グラフを見よう。
 
株価はアベノミクスが始まると同時に上がったが、昨年12月をピークに一段落し、ことしは一進一退というところだ。GDPの6割を占める家計消費は消費税増税前の「駆け込み」を除けば、安倍内閣発足時の12年12月の水準に及ばない。
 
 日経新聞は盛んに増税に伴う反動減は夏以降に緩和するとの楽観論を報じているが、勤労者家計の実質賃金は前年比で2%以上減っている。
 
 フトコロ具合が心もとないのに、消費が増えるはずはないだろうに
 
企業の設備投資は改善傾向にあるが、輸出増が見込めない中では限度がありそうだ。
 
 こうみると、マイナス金利による弊害を相殺し、消費税増税に伴う可処分所得減を緩和する最後の頼みは株価である。
 
 株高は富裕層を中心にした消費者心理を好転させるし、世情を明るくする。
 
昨年前半は家計消費が株高の追い風を受けた。
 
そこで、安倍内閣は合計130兆円に迫る日本の厚生年金と国民年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に株の買い増しという「株価対策」を検討する具合なのだが、小手先すぎやしないか。
 
 本来は、消費税増税を延期してマイナス金利効果を妨げず、国内需要の回復を最優先するほうが、カブノミクスを前進させるはずだ。 

シリア帰り」の若者が欧州を脅かす


Syrian Conflict Is A 'Deadly Threat' To Europe
 
反体制派と共に戦うためにシリアに渡った欧州出身のイスラム教徒が大量殺戮のスキルを身に付けて帰国する恐怖
 
2014年6月26日(木)14時33分      newsweekjapan.jp
アリシア・ペレス
 
 シリアのアサド政権と戦う反体制派に共感し、欧州からシリアに向かうイスラム教徒の若者が後を絶たない。
 
ドイツ内務省の情報機関によれば、その数はドイツだけでおよそ320人、欧州全体で2000人に上るという。
 
 恐ろしいのは、シリアで大量殺戮のスキルを習得した若者たちが欧州に戻ってテロを企てることだ。
 
ドイツのデメジエール内相は、彼らの存在はもはや「漠然とした危険」ではなく「具体的かつ致命的な危険」になっていると警告。
 
キャメロン英首相も、イギリスの安全保障にとって最大の脅威はイラクとシリアで戦う欧州出身者たちだと語っている。
 
 だが欧州社会で疎外感を抱き、過激な思想に傾倒する若者を止める有効な手だては見つかっていない。ネット上ではイスラム過激派がシリアの戦況を逐一報告し、戦闘員を募集している。
 
 5月には、ベルギーの首都ブリュッセルのユダヤ博物館でフランス人の男が銃を乱射し、4人を死亡させる事件も起きた。
 
男は今春まで数カ月間シリアに滞在し、イスラム武装勢力の戦闘に加わっていたとみられる。
 
[2014年7月 1日号掲載]
 

日銀の国債保有増は危険か? 出口もプロなら対応可能
 
2014.06.26   ZakZak  高橋洋一氏
 
 日銀が公表した2013年度の「資金循環統計」の中で、国債等の保有者内訳が話題になっている。日銀が最大の国債保有者になったとして、
 
「金融緩和の出口が難しくなる」

「売却の際に金利が急上昇する恐れがある」
 
といった報道もあるが、そうしたリスクはどの程度なのだろうか。
 
 ここでいう「国債等」とは、国庫短期証券、国債・財融債の合計である。
 
資料によれば、14年3月末の国債等残高は998兆円。保有者の内訳は、
 
金融仲介機関587兆円(構成比58・8%)、
一般政府・公的金融機関88兆円(同8・9%)、
中央銀行201兆円(同20・1%)、
海外84兆円(同8・4%)、
家計21兆円(同2・1%)、
その他17兆円(同1・7%)
 
となっている。
 
 まず、注目すべきは、国債等残高1000兆円というものの、一般政府・公的金融機関と中央銀行という、いわば「政府の子会社」で保有しているのが約3割という点だ。
 
 ということは、連結ベースで考えると、国の借金は実質700兆円とみてよい。
 
日銀の場合、国が日銀保有国債の利払いをしても、それは直ちに日銀からの国への納付金となるので、日銀保有国債については利払い費は発生せず、その分の国債を発行しなかったのと事実上同じになる。
 
 さて、報道にある「出口が難しくなる」という論調だが、意味不明だ。日銀の金融緩和が「出口」に向かうことは当分ないが、今後、日銀が掲げているインフレ目標に対して実際のインフレ率が上振れしそうになった場合、国債の売りオペが行われるだけだ。
 
 日銀のインフレ目標は2%なので、仮にインフレ率が2%を超えそうになれば、買いオペの金額を減らし、3%を超えそうになれば、売りオペに転じるということになる。
 
 その時点で日銀の国債保有額は、今より大きくなっているだろう。このオペが簡単かといえば、そうでないが、絶対に不可能かといわれれば、それほどでもない。F1カーを素人のドライバーが運転することはできないが、熟練したプロであればできるだろう。
 
 「売却の際の金利急上昇」も、急上昇というのがどの程度なのか曖昧だ。「出口」の近くでは、インフレ率は2%を超えているだろう。そのときの名目経済成長率は4~5%程度だ。国債金利も4~5%になっている可能性が高い。
 
 それは、今の水準からみれば高いが、そこに至るまでの経緯を急上昇といえるのだろうか。ごく短期的に金利が1%くらい変動することはあり得るが、相場とはそういうものだ。
 
 その場合でも、狼狽売りなどのよほどのヘマをやらない限り、金融機関の年間収益には大きな影響を与えない。まして、そうした一時的な金利の変動は、国民経済に大混乱をもたらすものでもない。
 
 こうした愚にもつかない不安を唱えるのは、ここ20年間のデフレ市場で安閑としながらも、儲けてこられた「債券村」の住民だろう。
 
脱デフレになろうとしている今、債券村の住民が、かつての栄光に浸りながら、愚痴をこぼしているとしか思えない。 

北海道新幹線・新函館北斗―東京 1日1往復「4時間の壁」突破か 航空機利用との分岐点

(道新06/27 07:30、06/27 09:53 更新) 【函館】
 
2016年3月予定の北海道新幹線開業に合わせて、新函館北斗―東京間が1日1往復ながら、地元が念願していた「4時間の壁」を破る可能性が高まってきた。
 
ただ、新幹線と貨物列車がすれ違う共用走行区間での全面的な高速走行のめどは立っておらず、在来線と同じ速度で走らざるを得ない状況が当面続くため、本物の「新幹線」と呼べる乗り物になるにはまだ時間がかかりそうだ。
 
 「4時間」は、鉄道を選ぶか航空機を選ぶかの境目とされる。
 
イメージ 1国土交通省の統計によると、新幹線の所要時間が約4時間50分の東京―福岡間は鉄道と航空機の利用割合が8対92だが、約3時間50分の東京―広島間は56対44に逆転する。
 
九州新幹線全線開業に伴い「4時間の壁」が破られた大阪―鹿児島間は鉄道利用が1割程度から3割に増えた
 
 ただ、3時間台を実現できる便は、奥津軽いまべつ(青森県今別町)と木古内の両駅を素通りする。
 
本来のスピードである時速260キロで全線を走れる便は開業3年目から、しかも1日1往復程度にとどまる。
 
 協議会では、国交省の担当者が、全線高速化に向けた対策として、
 
《1》 貨物列車とすれ違う時に新幹線を減速するシステム開発
《2》 貨物専用新幹線(新幹線に貨物列車を積み込むトレイン・オン・トレイン)の導入
 
―を説明。
 
ただ、いずれも実現の時期は不透明だ。
 
<北海道新聞6月27日朝刊掲載>
 

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